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嘔吐・下痢について

​嘔吐・下痢

​嘔吐・下痢したら

子どもの嘔吐下痢は、ウイルス急性胃腸炎が多いです。

​原因となるウイルスは、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスが有名です。特効薬はなく、3~8日程度で回復します。

ただし、下痢や嘔吐で水分が排出されてしまうので、適切な量の水分補給が重要になってきます。

​様子をみても大丈夫な状態

  • 5,6回程度の吐く回数で、吐いた後は元気である。​

  • 水分補給ができる。

  • 食欲あり、元気がある。

  • 下痢や熱はない。

​症状が落ち着いてから受診

  • 6時間以上、吐き続けている。

  • 嘔吐と下痢を同時に繰り返す。​

  • 吐物にコーヒーかすのようなものが混じる。

  • 吐物に緑色のものが混じる。

  • 便に血液が混じる。

  • 汗をかかない、尿が出ない。

  • ​水分補給ができない。

  • 顔色が悪く、ぐったりしている。

​すぐ受診

  • 嘔吐と下痢を繰り返す。

  • ​吐いたものに血や緑色のものが混じる。

  • おしっこが半日以上でない。

  • 頭を打ってから24時間以内に嘔吐した。

​嘔吐・下痢を繰り返す病名

​細菌性食中毒

​黄色ぶどう球菌や病原大腸菌、サルモネラ菌など、様々な菌が原因となって発症する食中毒です。主な症状は嘔吐や腹痛、下痢などで、これらは短時間で生じます。病原菌の種類によって異なります。軽症であれば自然に軽快しますが、下痢や血便がひどい場合は脱水症状や貧血を起こす可能性があります。

​症状が続く場合は、受診しましょう。

​ウイルス性胃腸炎

ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが体内に入り込むことで発症します。軽症であれば、1日から3日程度で症状が軽快します。主な症状は、下痢、嘔吐、発熱です。ウイルス性胃腸炎の治療は、脱水にならないように糖分やミネラルの入った水分を摂取しましょう。

水分補給ができず、半日尿が出ない場合は、受診しましょう。

​腸重積

腸重積症は、腸の一部が別の部分にすべり込んで重なり合う病気です。重なった部分の腸が締め付けられ、血流が遮断されることで、腸の壊死を引き起こす可能性があります。特徴的な症状としては、嘔吐と下痢を繰り返し、顔色が悪くなったり、血の混ざったゼリー状の便がみられます。​

​緊急度の高い疾患ですので、「嘔吐と下痢」を繰り返すようなら、早めに受診しましょう。

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