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​言葉の発達

​発語のステップ

​言葉の成長スピードには個人差があることを頭に入れておきましょう。

​生まれてすぐ:泣く

​生後間もない赤ちゃんは、言葉を話せません。泣くことで、「おなかすいた」といった感情方言をしています。

生後2~4か月:クーイング

「あー」「うー」といった声を出すようになります。

赤ちゃんの声帯が発達してきている証です。

​生後4~6か月:喃語

「だだだ」「ばばば」など、母音と子音を組み合わせた意味のない言葉を繰り返します。徐々にバリエーションが増えていきます。

​これは、何かを伝えようとしている訳でなく、声遊びしながら、舌や口、声帯などの使い方を習得しています。

​生後9~10か月:指さし

指さしや手振りで、自分の気持ちを伝えようとします。

​周りのモノに興味を持ち始め、親御さんの声や周りの音を真似するようになります。赤ちゃんが興味の持った音を親御さんも一緒に発音することで、言葉を身につけやすくなります。

​1歳~1歳半:一語文

「パパ」「ママ」「ぶーぶー」「まんま」など、意味のある単語を話せるようになります。

自分の名前も理解し呼びかけに対し、反応するようになります。

身近な人への要求も、一語文や身振りで伝えれるようになって、コミュニケーションが少しずつ取れるようになっていきます。

 

周囲の人の言葉や身振りも真似するようになりますので、親御さんも一緒に真似すると言葉を身につけやすくなりjます。

​1歳半~2歳:二語文

「まんま、たべる」「ぶーぶー、すき」など、簡単な二語文でコミュニケーションが取れるようになっていきます。

自分の気持ちで「うん」「いや」など言葉で伝えられるようになるのも、この時期くらいからです。

言葉を習得していきますので、子どもにあわせた「二語文」で一緒に会話を楽しみましょう。

​絵本や物を指さして「まんま、おいしい」など、五感を使ったコミュニケーションは言葉を覚えやすくなります。

​発語が遅れる原因

​子どもの言葉の発達は個人差が大きいので、1~2歳でしゃべらなくても、その子のペースなのかもしれません。

​ただし、他の理由で言葉の発達が遅れている場合もあります。

性格・個性の問題

​子どもの性格や個性によって、発する言葉が少なかったり、言葉を発しなかったりする場合があります。

​おとなしい性格の子は、積極的に言葉を発しないケースが多いです。この場合、周りの言葉をしっかり理解できているようなら、無理にしゃべらせようとせず、優しく見守ることが大切です。

​生活環境の問題

共働きで家庭内での会話をする頻度が少なければ、言葉を聞く、話す機会が得にくくなるため、言葉を覚えるのに時間がかかってしまう恐れがあります。

テレビやスマホを見ている時間が長いと、言葉を発する意欲が薄れてしまう恐れがあります。

 

生活環境によって、言葉を覚えるスピードは変わってきますので、お子さんの言葉を「聞く」、「話す」の時間をとることが重要になります。

聴力の問題

言葉は音を聞いて覚えるため、そもそも人の声や物を出す音が聞こえていない場合、言葉を発することが難しいです。聴力の問題で子供の発達が遅いと感じる方は、子どもの背後から声をかけてください。

​もし、背後から言葉に反応しない場合は、難聴の疑いがありますので、総合病院へ紹介いたします。

​知的発達遅れ

​知的発達が全般的に遅れている場合は、言葉の発達も他の子に比べてゆっくりになります。この場合、言葉だけでなく、理解するのが難しかったり、身の回りの習慣などに遅れが見られます。

​単純性言語遅延

子どもの成長として、言葉だけ遅れている状態です。

言葉以外でコミュニケーションが取れたり、周りの言葉を理解示していれば、自然と言葉が身についてくるでしょう。

​単純性言語遅延のお子さんは、2歳~3歳にかけて言葉が急激に発達するケースが多いです。

​発達障害

  • ASD(自閉症スペクトラム障害)

  • ​ADHD(注意欠如多動性障害)

  • LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)

こだわりが強かったり、コミュニケーション力や社会性が不足する特徴があります。

​ただし、発達障害は、でこぼこで、全くお喋りしない子もいれば、たくさんお喋りする子もいるなど、さまざまです。

​発語のトレーニング

子どもの成長は個人差はありますが、成長するにつれて他の子と差は縮まっていく可能性はあります。

​日常生活の中で、意識していくだけで、言葉の発達を促進できる場合があります。

​短い言葉で分かりやすく

子どもが理解できるように、言葉の習得レベルに合わせた言葉で、ゆっくり、簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。

例えば、2語文にステップの段階であれば、2語文で繰り返し話しかけましょう。「まんま」と言われたら「まんま、おいしいね」のように2語文で返すのも効果的です。

​「五感」も加えて言葉にする

​言葉を聞くに加えて「みる、味わう、におい、感覚(温度、痛み、振動など)」も活用すると単語を理解しやすくなります。

例えば、みずを触りながら

​「みず、つめいたいね」

モノの「みず」と感覚の「つめたい」

を理解することができます。

言葉の読み聞かせ

言葉の発達には、絵本の読み聞かせが最適です。

描かれたイラストと読み聞かせの言葉を結び付けて語学力を養います

ただ、言葉が遅い子に、文字の多い絵本は苦痛で、逃げ出してしまうこともあります。はじめは文字の少ないものや、仕掛けのあるものなど、子どもが興味をもって楽しめる絵本を使うと良いです。

また、絵本を読むときは、絵を指でさしながら読むと、絵と文字の結びつきが理解しやすく身に付きやすいです。

​同年代の子どもとの交流を増やす

子どもとの交流によって、言葉の発達が促進される可能性があります。

特に、子ども同士の関わり合いはお互い刺激を受け、喋るきっかけになったり、言葉の成長に繋がっていきます。

  • お友達の言葉や仕草を「真似」するなかで言葉を覚える
     

  • 遊ぶなかで、お友達とコミュニケーションを取りたいがために喋る

​言葉の遅れを叱らず、ゆっくり待つ

言葉の遅れは、不安に感じられる方多くいると思いますが、叱ったりすることで、子どもが大きなストレスを抱え、委縮してしまい、余計に喋らなくなってしまいます。どんな理由があっても、叱ってはいけません

また、間違っても「違う」と言って、指摘するのも良くないです。自信をなくす原因となりますのでやめましょう。

例えば、りんごのことを「ご」と言ったら

「りんごだね」

​のように、直接訂正するのではなく、さりげなく正しい言葉を聞かせてあげるとよいでしょう。

子どもが喋ろうとしているときは、ゆっくり待つようにしてください。決して、大人が先回りして喋るのも良くないです。

言葉のトレーニングは子どもの楽しみながら行いましょう!!

​1~2歳頃の言葉の発達は個人差を大きく感じやすいですが、成長とともに他の子と同じように喋ることができるようになる可能性が高いです。しかし、日常生活で、コミュニケーション不足や人と接する機会がすくない場合は、楽しみながら言葉のトレーニングを取り入れてみましょう

トレーニングは焦らず、言葉の成長をゆっくり待つのが重要ですが、親御さんが「不安」を感じたら、最寄りの医療機関に相談しましょう

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