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2026/27シーズンのインフルエンザワクチンについて

インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ性質を変化させながら流行します。
そのため、インフルエンザワクチンは毎年、世界で流行しているウイルスの種類や性質を詳しく調べ、そのシーズンに流行が予想されるウイルスに合わせてワクチン株が選定されます。

2026/27シーズンのインフルエンザワクチンについて

~今年のワクチン株と「サブクレードK」について~


インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ性質を変化させながら流行します。


そのため、インフルエンザワクチンは毎年、世界で流行しているウイルスの種類や性質を詳しく調べ、そのシーズンに流行が予想されるウイルスに合わせてワクチン株が選定されます。


2026/27シーズンのインフルエンザワクチンについては、A型H1N1、A型H3N2、B型の3種類すべてでワクチン株が変更されました。


今年のワクチンを考えるうえで、特に注目されているのが、A型H3N2の**「サブクレードK」**です。


2026/27シーズンのワクチン株


日本で2026/27シーズンに使用されるインフルエンザHAワクチンの製造株は、以下の3種類です。


インフルエンザウイルス2026/27シーズンの製造株

A型H1N1pdm09A/Switzerland/6849/2025(IVR-278)

A型H3N2A/Michigan/105/2025(SAN-049A)

B型(Victoria系統)B/Tokyo/EIS13-175/2025


厚生労働省では、WHOによる世界的な流行状況の解析に加え、日本国内の流行状況、ワクチン接種後の抗体と流行株との反応性、ワクチン製造のしやすさなどを総合的に評価して、国内の製造株を決定しています。


なぜ毎年ワクチンの株が変わるのでしょうか?


インフルエンザウイルスは、同じ「A型」「H3N2型」であっても、ウイルス表面の性質が少しずつ変化します。


この変化によって、前年にできた抗体が、新しく流行するウイルスに対して十分に反応しにくくなることがあります。


そのため、WHOでは世界各地のインフルエンザウイルスを一年を通して監視し、次のシーズンに流行する可能性があるウイルスを予測して、ワクチンに使用する株を推奨しています。WHOは北半球と南半球について、それぞれ年2回ワクチン株を検討しています。


今年注目されている「サブクレードK」とは?


今年のインフルエンザを考えるうえで、特に重要なのが**A型H3N2の「サブクレードK」**です。


サブクレードとは、同じウイルスの中で、遺伝子の特徴が似ているグループをさらに細かく分類したものです。


2025年8月頃から、A型H3N2の中で新しい特徴を持つウイルスが確認され、**J.2.4.1、通称「サブクレードK」**として分類されました。


その後、サブクレードKは世界各地で急速に広がり、多くの地域で検出されるA型H3N2の主要なグループとなりました。WHOも2026/27シーズンのワクチン株を検討する際に、サブクレードKの広がりを重要なポイントとして取り上げています。


サブクレードKが注目される理由


サブクレードKが注目されている理由の一つは、これまでのワクチン株との抗原性の違いがみられたことです。


2025/26シーズンのワクチンに含まれていたA型H3N2の株に対する抗体は、サブクレードKのウイルスに対して反応性が低下していました。


つまり、これまでのワクチンで作られた抗体と、サブクレードKのウイルスとの間に「少しずれ」が生じていたということです。


そのため、2026/27シーズンでは、サブクレードKに属するウイルスにより近い株をワクチンに採用することが重要と判断されました。


今年のH3N2ワクチンはサブクレードKに対応しています


2026/27シーズンのA型H3N2ワクチンには、


A/Michigan/105/2025(SAN-049A)


が採用されました。


この株はサブクレードKに属するワクチン製造株です。


WHOは2026/27シーズンの北半球向けワクチンとして、鶏卵培養ワクチンではA/Darwin/1454/2025(H3N2)類似株を推奨しました。


日本では、製造効率や抗原性などを詳しく検討した結果、同じサブクレードKに属する**A/Michigan/105/2025(SAN-049A)**が国内の製造株として選定されました。


「ワクチンを打ってもインフルエンザにかかるのでは?」という疑問について


インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに感染しないことを保証するものではありません。


インフルエンザウイルスは常に変化しているため、ワクチンに含まれる株と実際に流行するウイルスが完全に一致するとは限りません。


それでも、流行が予想されるウイルスにできるだけ近い株を選び、毎年ワクチンを更新することで、流行するインフルエンザウイルスに対する予防効果を高めることが期待されています。


特に今年は、A型H3N2でサブクレードKが世界的に広がったことを踏まえて、ワクチン株が更新されています。


2026/27シーズンは3種類すべての株が変更


今年の大きな特徴は、A型H1N1、A型H3N2、B型Victoria系統の3種類すべてでワクチン株が変更されたことです。


A型H1N1pdm09


A/Switzerland/6849/2025(IVR-278)


が国内の製造株として選定されました。


H1N1pdm09では、D.3.1やD.3.1.1などのサブクレードが多く検出されており、これらの流行状況や抗原性などを踏まえて新しい株が選ばれています。


A型H3N2


A/Michigan/105/2025(SAN-049A)


が選定されました。


今年もっとも注目されているサブクレードKに属する株です。


B型Victoria系統


B/Tokyo/EIS13-175/2025


が選定されました。


B型ではVictoria系統が流行しており、C.3.1などのウイルスの増加や、これまでのワクチン株との抗原性の違いなどを踏まえて新しい株が選ばれています。


今年もインフルエンザワクチンで予防を


インフルエンザワクチンは、毎年の流行状況を詳しく調べながら、翌シーズンに流行すると予想されるウイルスに合わせて更新されています。


2026/27シーズンは、3種類すべてのワクチン株が変更され、特にA型H3N2のサブクレードKが重要なポイントとなっています。


インフルエンザは、お子さんでは高熱だけでなく、熱性けいれん、肺炎、中耳炎などの合併症を起こすことがあります。


ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることはありますが、発症や重症化を防ぐための重要な手段の一つです。

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